腰椎分離症・腰椎分離すべり症

 

腰椎分離症とは椎骨(背骨を構成する骨)の椎体、椎弓と呼ばれる部分が離れてしまった状態のことを言います。

 

骨がしっかり形成されていない小・中・高校生時期に、野球によるバッティング、サッカーによるシュート等、強く腰を反る、捻るといった強い負荷がかかる運動の蓄積で起こるといわれています。

前屈・後屈・ジャンプによる腰部の痛みなどがあります。
安静にしている場合痛みが出ることが少ないですが、症状が重くなると座っている、立っているだけでも痛む場合もあります。

 

病院でのレントゲンやMRIによる画像診断で、分離した箇所より上が前方に移動していると、『すべり症』という傷病名がつきます。

 

整形外科で行われる治療法としてはコルセットによる固定が一般的です。
回旋・後屈運動をコルセットで制限し、半年程度装着することによって椎体と椎弓が癒合することを期待することができます。

また腰椎分離症におけるコルセットとは市販されている骨盤ベルトとは全く違い、かなりの運動制限をするものですので、市販品では効果を確認できていないといわれていますので、整形外科を受診する事が望ましいです。

 

薬物療法では、痛みに対して消炎鎮痛薬、筋弛緩薬などを用い、症状によっては神経ブロック療法などの選択もあります。
またコルセットや薬物療法といった保存療法に効果がない場合手術という事もあります。

 

痛みの原因が腰椎分離症における場合、分離していることによる疼痛に対し回避的な歪みがある事が多いです。
整体・整骨・手技療法では、その特定部位の過度な筋緊張を緩めたり、姿勢の歪みを取り除いていき、痛みの出にくい状態を作っていきます。